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Unixのディレクトリ構造は、BSDやLinux等その種類によって若干の違いがあります。
また、同じLinuxでもSlackWareやDebian,ReadHatなどのディストリビューションによって違いが有ります。
RedHat Linuxのディレクトリ構造はFHS(Filesystem HierarchyStandard)という規格によって構成されています。
基本的な構成は同じなので、ここでは、RedHat の主なディレクトリとその内容に含まれるファイルやディレクトリを中心に説明します。
◆ ディレクトリ構造 ◆
| ディレクトリ |
含まれるファイル・ディレクトリ |
| bin |
主なコマンド(/bin/ls等) |
| sbin |
スーパーユーザーのみが使用できるコマンド(/sbin/shutdown等) |
| etc |
各種設定ファイル(/etc/named.conf等) |
| lib |
コマンド実行に必要なライブラリ |
| usr |
local〜各アプリケーションのインストール場所
src 〜システム用アプリケーションのソースを格納 |
| dev |
各種デバイスファイル(/de/sda1等) |
| var |
システム用データファイル |
| proc |
カーネル情報 |
| boot |
システムがブートするのに必要なファイル |
| home |
各ユーザーのホームディレクトリ |
| mnt |
主なデバイスのマウントディレクトリ(/mnt/cdrom や /mnt/floppy等) |
| root |
root用のファイル |
◆ Unixの区切り記号 ◆
Unixの場合には、Windowsにおけるルート(\)をスラッシュ(/)で表現します。
また、各ディレクトリの区切りにもスラッシュを用います。
| O/S |
バスの表記例 |
| Unix |
/etc/bin |
| Windows |
\etc\bin |
◆ ドライブ ◆
Unixにはドライブの概念がありません。
Windowsの場合には、フロッピーディスクやハードディスクなど各デバイスごとに「A:」「C:」と
言ったドライブを設定していますが、Unixでは全てを統括するルート(/)ディレクトリに
各デバイスがディレクトリとして(例:/mnt/floppy)マウントすると言う形式を取っています。
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